▲TOPページへ

             <特別編>
エキスポタワー
       大阪府吹田市
「メタボリズム」の終焉A
12月11日

昨日にタワーを訪れた時、警備員のおっちゃんから、

「風が強くなければ、
 明日もキャビンをひとつ降ろす」

との情報を得た。


キャビンがクレーンに吊られ、地上に降ろされて行くその瞬間をカメラに収めたい・・・。
その一心で、この日もタワーの元を訪れた。

しかし・・・無情にも、現場に到着した時には、既にキャビンがひとつ減っていた・・・。 警備員に聞いてみると、午前中のうちに降ろされたという。


12月11日のタワー(右)と、キャビン撤去前のタワー(下)を比べてみよう。


最も左上のキャビンが初めに降ろされたキャビン、正面に並ぶ三つのキャビンのうち、左上のものが11日に降ろされた。

せっかく来たのに・・・しょんぼり。

しかし、このあと、
衝撃的な光景を目にすることとなった・・・。




エキスポタワーの下に行ってみると・・・。
本体の向こうに見えるもの・・・。

あ・・・、あれは・・・!!

キャバ・・・!!

じゃなかった・・・(-_-;)・・・。。。。


キャビンだ!!

まさしく、今日降ろされたキャビンである!!


スイカ割りで使われたスイカのごとく、
パックリと割れてしまっている。


キャビンの近くには、一台の解体重機が。
大きな鉄の腕は、容赦無くキャビンに襲いかかる。




そしてものの数十分後。

そこに残されたのは・・・。
ただの・・・・「鉄クズ」の山だけだった・・・。

タワーの象徴でもあるキャビンが、
すぐそこで、バリバリと崩されていった。

私は、エキスポタワーの消滅が近いことを痛感した・・・。



しかし、どうしても解せないコトがあった。

一番初めに降ろされたキャビンは、今だ解体されず、現場の片隅に置かれている。
(詳しくは「メタボリズム」の終焉@を参照)


地上に降ろされたあとも、解体されずに置かれているキャビン。
一番初めに降ろされたキャビンだ。

解体されないキャビンは何を意味するのだろうか?

私は思いきって、偶然に出てきた、作業員の方に聞いてみた。
「あのキャビンは、いつ解体するのですか?」と。
すると・・・。

「あのキャビンは、解体しないと聞いています」

ななな?それは、どこからの指示なのか?目的は?
色々と聞いてみたが、

「詳しいことは聞いていません」

とのことであった。
とにかく・・・どのような形にしろ、あのキャビンは(現時点では)保存されることになっているのだ。
なんだか嬉しい!

しかし・・・一体、どこからの指示なのか?4つの可能性を考えてみた。

 

 


@万博記念協会が保存する気になった

多くの要望をようやく聞く気になった万博記念協会が、オブジェとして残すため、キャビンのひとつを保存することを決めたのか?

Aヤノベケンジさんが使用する
芸術家・ヤノベケンジさんは、エキスポタワー解体後、タワーの部品を使った作品を作る、と発表している。その作品のための部品か?

B解体業者が独自で

以前に、このHPに来て下さっている「ふくもり」さんから、解体を請け負っている「大成建設」は、キャビンを保存する意思がある、との情報を頂いていました。ふくもりさん、情報ありがとうございました。
このキャビンが、その保存するキャビンなのではないか?

Cその他

ズバリ、@であることはまず無いと思う(-_-;)・・・。
というか、この可能性はほとんどゼロに近い。

Aは、あくまで「廃材」を使用すると思われるので、可能性は低い。

だとすれば、現在最も有力なのはBか。

 

キャビンが全て降ろされると、エキスポタワーの最大の「変化」が終わってしまうことになる。つまりこの先、解体作業に大きな驚きは少ないと思われる。


だが・・・このキャビンの今後も含め、まだまだ、エキスポタワーから目が離せない。