これまで神社側は、「午前６時に開門する。それ以外のことはしないので、参加者側でうまくやって欲しい」というスタンスを取っていた。
だが、そうもいかなくなってきた。ここ近年の「福男選び」への注目度は凄まじい。
数年前までは、地方局の「街の話題」扱いだった神事が、今では全国区の報道番組のトップニュース扱いである。しかしそれに伴い、参加者の増加とマナーの低下、マスコミ報道過熱による問題・トラブルが発生するようになってしまった。

平成１５年度の「福男選び」は多数の参加者を集め、かつてないほどの盛り上がりを見せた。我々の提案の甲斐もあってか、多くの改善点が見られた。だが、それと同時に、様々な問題点も浮き彫りになっていった。

ここでは平成１５年度の「福男選び」を分析し、改善策の成果や、新たな問題点を考察してみた。