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残波大獅子
     沖縄県読谷村
沖縄の守り神、「シーサー」。
各地に点在するシーサーは、その姿・形・大きさなど、
様々な個性を持ったものが存在する。

シーサーについて調べていた時、
読谷村(よみたんむら)・残波岬(ざんぱみさき)に、
沖縄で最大のシーサーがあるらしい、という情報を耳にした。

停滞していた台風がようやく過ぎ去った次の日、
早速そこを訪れることにした。
残波大獅子。とりあえず、でかい。
奥に見える建物は有名なホテル、「残波岬ロイヤルホテル」。

でかい。
「最大のシーサー」という肩書きは伊達じゃない。文字通り、見上げるような大きさだ。
全高は7メートルだというが、タダでさえ大きい上、開けた場所にあるため、もっと大きく感じる。

歴史は浅く、製作は昭和60年だという。
実はこのシーサーは、他のシーサーのように「守り神」として製作されたのではないのだ。

このシーサーのある読谷は、かつて中国との国交で大いに栄えた。
その中国との国交文化を後世に伝えるために、このシーサーは製作された。

そう、このシーサー、真っ直ぐ、中国大陸の方角を向いているのだ。

足元に立つ私は169cm。
その大きさが解ってもらえるだろうか。
大獅子のそばにある石碑には、

夢を語れ!
  ロマンを抱け!
  人々のしあわせ・
    平和のために!


・・・と 、刻まれている。

うおおお〜〜〜!熱いぜ!!!
しかし、このセンスは一体・・・。
(左上)大獅子を下から。シーサー特有の巻き髪が確認できる。顎から突き出した毛(?)が斬新。
(右上)力強さ漲る足。これほどまで筋肉を強調したシーサーは見たことが無い。
残波大獅子を見て、一瞬、これが本当にシーサーなのか戸惑った。
今まで見てきた、どのシーサーにも似ていない。
これまで見てきたシーサーは、どことなくユーモラスで、愛らしさを漂わせているものばかりだった。

しかし、この残波大獅子は違う。
あまりにも獣っぽい。シーサーというより、野生の狼に近い。
今にも飛びかかってきそうな、写実的な筋肉の表現。
その姿からは、恐ろしささえ感じる。




(下)サッカーグラウンド側から。
奥に見えるのは、かつて中国との国交に使われたという進貢船の復元模型。
シーサーは鉄骨の骨組に、コンクリートを肉付けするような感じで作られている。所々から、骨組の一部が顔を覗かせている。

ここまで大きいと、ビルを作るのと同じだな。


後ろに回ってみてびっくり。
シーサーの後頭部に、大きな穴が空いていることに気づいた。
これでは雨水が内部に溜まり、劣化が早まるのは確実。シーサーを長く保持するためにも、早急な対処をお願いしたい。



ちなみに沖縄出身の人気歌手「キロロ」が紹介して有名になった「てっちゃんおじさんの店」こと、焼肉屋台「くいだおれ」は、このすぐ近くにある。
(上)大獅子を後方から。
後頭部に、大きな穴があるのが確認出来る。

残波大獅子よりさらに北に行くと、
沖縄においても有数の美しさを誇る「残波岬」がある。
白亜の灯台が建っている、それは素晴らしい景観だという。

ところが私が訪れたこの日は、台風通過のすぐ後だったため、
岬へ行く道が封鎖されていた。
とても残念だ。

 

(下)残波大獅子をバックに。
この頃、平尾はオリオンビールの飲み過ぎで、ちょっぴり太ってました・・・。




その姿は、巨大で、恐ろしいほどの迫力。

沖縄最大のシーサーはその鋭い目で、
遠く、海の彼方の中国大陸を望んでいた。