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大豊神社 京都市左京区鹿ヶ谷 |
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京都が好きだ。 |
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哲学の道沿いにある大豊橋。春に訪れれば、見事な桜が出迎えてくれる。 |
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有名な「哲学の道」。一年中観光客が絶えることが無い。 |
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長く細い石畳の坂道を上って行く。やがて本殿が見えてくる。 元々は後ろの「山」そのものを祀っていた神社だが、現在は少彦名命(スクナヒコナノミコト)、応神天皇、菅原道真公の3つの神を合祀している。 かつては広大な神社だったらしいが、今はその面影も無く、こぢんまりとしものである。 |
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本殿正面。少彦名命、菅原道真公、応神天皇を合祀する。 | ||||||||||||||||||||||||||
正直言って、本殿そのものはあまり珍しいものではない。 宗教的な視点を排除して見るならば、 この大豊神社における最大の「みどころ」は他にある。 その社は、本殿に向って右にある。 |
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縁結びの神・大国社。日本でただひとつ、狛鼠が鎮座する社だ。 |
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本殿右にある小さな「大国社」。 縁結びの神・大国主命(オオクニヌシノミコト)を祀る。 そこには、本来なら「コマイヌ(狛犬)」が鎮座している場所に、 なんとも愛らしい 「コマネズミ(狛鼠)」が。 これは、「古事記」で出てくる、ある神話から来ている。 (この社の祀神)大国主命が野火(山火事)で危機にさらされている時、 ネズミが現れて彼を救った・・・というのである。 |
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コマネズミ・左。 豊穣・薬効を表す水玉(酒器)を抱える。また、「子宝」の意味もあるという。 |
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コマネズミ・右。 抱えている巻物は 「学問」を表しているという。 |
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実はこの「コマネズミ」、あまり暦史は古くない。 |
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本殿に向って左側にある、小さな社。 小さな愛宕社と日吉社が並んで祀られている。その前には・・・。 |
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コマトビ。 「あに見てっだおめえ!」とでも言いたげ。 |
コマザル。 「大道芸人っす〜!」とでも言いたげ。 |
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小さな愛宕(あたご)社と日吉社の前に鎮座する、 |
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(上)しだれ紅梅満開の頃。花は少ないが、静かな美しさを漂わせる。 (下)夕日に輝くしだれ紅梅。 |
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本殿前にある「しだれ紅梅(こうばい)」。老木のため花自体は少ないが、若木には無い、何とも言えない美しさを持っている。 一年に一度、是非見ておきたい梅だ。 |
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しだれ紅梅と入れ替わるようにして、今度はしだれ桜が咲く。 しだれ紅梅と同じく、かなりの老木。樹勢の衰えは隠せない。 この頃、大豊神社が面する「哲学の道」は、桜が満開の時期だ。 華やかさでは、それらの桜には到底敵わない。 しかし、それらに負けないこの美しさはどうだ。 この二本の老木は、 私達の「美しさ」の基準を、根本から覆えすものだ。 |
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そして忘れてはならないのが「椿(つばき)」。
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(上)スタンプ・ラリー捺印所。ファンの方が残して行ったメッセージも小さく書かれていた。 (下)そのスタンプ。 |
そのゲームとは、過去の京都にタイムスリップした主人公の女の子が、色んな男性と恋をする・・・というストーリーらしい。 う〜ん、ステキな恋がしたいのは男性も女性も一緒なんだな〜。 で、そのスタンプ・ラリーの為に用意されたスタンプ捺印所と、そのスタンプ。むうう、美少年。 熱心なファンの方が多いらしく、私が神社に居た時間にかなりの方が押しにきた。もちろん、全て女性である。 こういった形で大豊神社が有名になるのは喜ばしいことだ。 だが、訪れる人が多いと、その中に心無い人が出て来たりする。「記念に」と、柱などに名前を彫ったり、落書きしたり。 京都の各所で、そういうのをイヤというほど見てきた。 そういう事が無いことを祈りたい。 |
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大豊神社の宮司・小林清人(おばやし・きよんど)さん。私の度重なる取材にも快く応じてくださった。 先代宮司(お父様)がコマネズミ設置の発案者だという。 実は初めて訪れた時、私の足が悪いことを知り、無料で回復祈願して頂いた。何と感謝していいか解らない。 |
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宮司さんはとても心の広い方で、 大豊神社の事について尋ねると、ひとつひとつ丁寧に教えてくれる。 神社を訪れた時は、是非お話してみよう。 ただしもちろん、失礼の無いように。 そして何より、感謝の心を忘れずに・・・。 そして最後に、私がイチオシの、 「大豊神社グッズ」を紹介しよう。 |
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大豊神社は小さな神社なので、売店などは無い。社務所の呼び鈴を押して宮司さんを呼び、玄関先で購入することになる。
ちなみに社務所とは、宮司さんの自宅だったりする。 社務所入口に、絵馬やお神酒など、売っている商品が並べられている。 その中で、私のオススメの商品は・・・。 |
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大豊神社オリジナル「ねずみ守り」である。神社のシンボルであるネズミをモチーフにしたお守りだ。 「お守り」というより、キーホルダー感覚で持てるのがオシャレだ。女性の誕生日プレゼントなどに贈ると、かなり喜ばれる。 ひとつひとつ手作りのために、全て微妙に形が違うのがいい。しかもひとつ500円という価格も嬉しい。 大豊神社参拝の際は、是非とも購入をお勧めする。 |
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コマネズミ、コマトビ、コマザル。
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「大豊神社」 バス停「東天王町」または「真如堂前」下車、徒歩5分。 |
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