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             <特別編>
エキスポタワー
       大阪府吹田市
崩れてゆくシルエット
10月23日

かなりの高さのクレーンとゴンドラが、タワーの周りを忙しなく動いている。


明らかに、今までのタワーと違う。

本体に着工した・・・とは言っても、今まではタワーのシルエットを変えるものでは無かった。
だが・・・。
この日のタワーの遠望は、これまでのタワーとは明らかに違っていた。


タワー下部に見える黒い物体。
私は何故か、その物体に対して苛立ちを感じた。


近くに行ってみると、巨大クレーンの動作音が大きく聞こえ、なんだか不気味に感じてしまう。

前回来た時、取りつけられた「足場」は、タワーをぐるりと囲むほどになっていた。


またその足場から、細いワイヤが垂直に垂らされている。私が到着した時、そのワイヤに薄い「網」を取り付ける瞬間だった。

恐らくこの網は、いずれはタワー全体を囲むようになるのだろう。
タワーを囲む足場部分のアップ。
写真左下、薄い網が取り付けられているのが解る。
前回に作業員のおっちゃんに聞いた通り、アームの集中するジョイント部分に、小さな足場が取り付けられていた。


まだ数は少ないが、これからタワー各所のジョイント部分に、同様の足場が設置されるのだろう。

この場所から、眩い火花が散る時も近い・・・。
(上)
タワー各所のジョイント部に設置された足場。この部分に作業員が乗り、バーナーでアームを焼き切って行くのだろう。

(右)
何に使うのかは謎だが、連なったリング状のものが取りつけられていた。

私はエキスポタワーの魅力のひとつに、
「独特のシルエット」というものがあると思う。
別項で掲載している写真のごとく、
夕景に溶け込むシルエットは、何物にも代え難い美しさだ。

そのシルエットが崩れて行く。
足場を築かれ、ネットを張られ、
あの独特のシルエットが崩れていってしまう。



エキスポタワーがエキスポタワーで無くなっていく。
私は寂しさを感じずにはいられなかった。