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             <特別編>
エキスポタワー
       大阪府吹田市
もうひとつの塔、出現
11月2日
この日、私はモノレールの駅を出たとき、
一瞬、我が目を疑った。

エキスポタワーを取り巻く環境に、
あまりに劇的な変化が見られたのである。

タワーの隣りに、巨大なク・ク・・・・クレーンが立てられている!

あまりの驚きに、「クレーンが立てられている」を「クララが立てた」と間違えそうになった。


エキスポタワーの全高は127メートル。隣りのクレーンは、そのタワーよりもさらに高い。しかもそのクレーンが、ゆっくりとではあるが動作している。

なんだか現実離れした光景。 さすがに道ゆく人々も、思わず目を向けてしまうようだ。



私ははやる気持ちを押さえつつ、タワーの下へと向った。

真下から見上げると、物凄い迫力だ。

今までタワー本体だけでも見応え十分だったのに、その隣に巨大クレーン。


クレーンはあまりに巨大なため、クレーンと言うより「塔」と表現したほうがしっくりくる。その「塔」が動く姿は圧巻である。



タワー本体は、前回は下部にしかかけられていなかった網が、キャビン直下までかけられていた。

作業員がひっきりなしに、階段でキャビン部と地上を行き来している。これだけ高いと大変だろうなあ。



キャビン部から火花が散っているのが見えた。足場を溶接しているようだ。
キャビン部分のアップ。
キャビンを囲むフレーム沿いに、足場が設置されているのが解る。
クレーン本体は、巨大な鉄塔を支えるため、
当然ながらものごっついデカイ。

動作するたびに真っ黒い煙を吐き出し、
凄まじい排気音を響かせる。


巨大クレーンの出現により、
タワーの遠望は大きく変わった。
もはや「シルエットがどうの」の次元では無い。

突如、エキスポタワーの隣りに現れた、もうひとつの「塔」。


それは、あまりに残酷で、
悲しいほどに現実的な塔だった。