▲TOPページへ

             <特別編>
エキスポタワー
       大阪府吹田市
本体着工
10月13日
10月3連休の中日(なかび)。
解体工事も恐らくやっていないだろうこの日。
あまりの秋晴れに、ぶらりタワーの元へと出かけた。
やはり、作業員は居ない。
タワーの周辺は綺麗に整地され、スッキリした印象だ。

思ったほど、前回来た時と変化は無いようにも見えるが・・・。
以前は確認できた、エレベーターのゴンドラが無くなっている。代わりに、白い物体が見える。滑車も確認できる。

「一度でいいから、ゴンドラがどんな形なのか見てみたい」

そんな私の願いは、結局叶わずじまいで終わった・・・。
キャビンの窓に、テープが張られている。来たる本体解体作業時、振動等で窓ガラスが割れないように補強しているのだろうか。


う〜ん、なんか「ギャグマンガに出てくるボロボロの家の窓」みたいで、あまりいい気はしないなあ。

様子を見る限り、まだまだ作業は「準備段階」のようだ。
これだけ巨大、かつ複雑な建造物である。
しばらくは「準備」といえる作業が続くのかも知れない。

10月15日

夕暮れどき、私はタワーを訪れた。
クレーン車が、休みなしに動いている。
何を持ち上げているんだろうか?

 

クレーンのアームの下にいくつか、緑色の柱のようなものが見える。
クレーンの前の作業員と比べて欲しい。柱は結構な高さがあることが解る。

あの柱は、一体どのように使われるのだろうか? しばらく見ていたが、あまり大きな動きはしばらく無さそうだ。 私は少し間を空けてから再び訪れることにした。


日も沈みかけ、既に作業も終了した頃に訪れてみると・・・。緑色の柱の使い道が解った!

先ほど確認した柱が、タワー最下部・「トンガリ帽子」の球形ジョイント真下に設置されている。緑色の柱は、ジョイントを下から支えるためのものだったのだ。
まだ柱は置かれているだけだが、恐らく明日の作業で、柱とジョイントはしっかりと固定されるのではないか??

タワー解体工事に、大きな変化の予感・・・!!
私は明日も、タワーのもとに訪れることを決めた。

 

10月16日

太陽も西に傾き、黄昏どきも近い時間。
私は、汗だくになりながらタワーのもとに到着。

あ!!あれは!!

何かの取り付け作業を行っている!

かなり横に長い「柵」のようなものを、以前携帯電話のアンテナがあったぐらいの場所に設置しているようだ。

これは一体・・・???

取りつけられた物体を眺めていた私・・・。
その時、思いもよらぬ事態が起こった!!

作業現場から出てきた作業員のおっちゃんに、
「よう、見にきてはるんですか」
と、声をかけられたのだ!
昨日も来ていたので、覚えられてしまったらしい・・・。

このチャンスを逃す術は無い!!!
思い切って、色々と訪ねてみることにしたのだ。
凄く貴重な話を聞くことができた。


私:
今日取り付けたのは、一体何ですか?

おっちゃん:

鉄骨を焼き切る時のための「足場」。これから、とんがった部分(恐らく、アームが集中しているジョイント部分のこと)に、同じものを取り付けていくことになります。



私:
これからの作業予定は?

おっちゃん:

さっきも言った「足場」を全て取り付けた後、タワー全体に網を被せることになると思う。



私:
本体を焼き切って行くのは、まだまだ先なんですか?

おっちゃん:
焼き切る作業は、11月に入ってから。予定通りに行けば、11月18日頃になるかな。
(あくまで予定です)



私:
複雑な建造物ですし、解体作業は大変ですね。

おっちゃん:

そうですねぇ。私達も、思考錯誤しながら作業を進めています。

 

忙しい中にも関わらず、
質問に丁寧に答えて下さったおっちゃんに感謝です!

左の写真が、10月16日作業終了時のエキスポタワー。
最下部のジョイントは、前日に置かれた柱に固定されている。
上部には足場がひとつ。

おっちゃんの言う通りであれば、明日からはこの「足場」を各所に取り付けて行くことになるのだろう。


画質が良くありませんが、フィルムを現像次第、写真を入れ替える予定です。



<つづく>。