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<特別編> |
エキスポタワー 大阪府吹田市 |
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秋、散りゆく
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11月22日
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前日の11月21日、マスコミが、
「エキスポタワー解体開始」の情報を配信。 タワー本体の一部が切断されたという。 その日、私はタワーを見に行っていたのだが、 時刻が遅かったこともあり、 タワーの大きな異変に全く気がつかなかった。 次の日、その変化を確かめるべく、 私は再び、エキスポタワーの元へと向った。 |
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タワーへと続く階段を上る。 本格的な撮影機材を揃え、熱心に撮影している熟年紳士もおられた。かつて万博を経験された方だろうか。 |
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タワーを覆っている網の最上部には、解体を行っている業者のマークが。 正面にある正方形のマーク、その右下角部分に、黒い影があるのがお判りになるだろうか。あれは作業員の方である。 高所恐怖症の私は、想像しただけで恐怖感を覚えてしまう・・・。 言うまでも無く、非常に危険な作業現場である。 誇張ではなく、一瞬の油断が死に直結するだろう。 どうか気をつけて、事故の無いように心から願う。 |
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キャビン部分にも大きな変化があった。展望キャビンのうちのひとつ、その窓の一列が撤去され、吹き抜けになっている。 このようなごく一部分だけを撤去するのは、ちょっと不自然な気がする。 これは一体、何を意味するのか・・・。 |
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先日の報道で「避雷針などがある塔頂部が切断された」とあったが、その通り、タワーの特徴的な切先が無くなっている。 また、その周辺を支えていたアームも消えているのが確認できる。 塔のてっぺんは、ぽっかりと穴が空いているようだ。それを見た私の心も、大切なものを失ったような空虚感に襲われる。 この日の空は、突き抜けるように澄んでいた・・・。 |
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秋は深まり、
色づいた木々が美しい。 「秋」は一般的に、 「autumn(オータム)」と英訳される。 しかし英語では、もうひとつの呼び方がある。 木々の葉が、止めど無く散り落ちてゆく様から、 ――――「fall(フォール)」、と。 エキスポタワーが・・・散ってゆく・・・。 |
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