▲TOPページへ

「福男向上委員会(仮)for2004福男選び

2003年も残り少なくなった年末、今年も昨年に引き続き、神社側と話し合う機会を持った。

「福男選び」の実質的な監督である権禰宜(ごんねぎ)・吉井様、そして「警備」担当の堀熊様を迎え、我々の意見を聞いて頂くとともに、現在決定している様々な対策について訪ね、まる3時間の充実したミーティングであった。

また今回は特別ゲストとして、前回福男選び一番福・中村君にも途中から同席してもらった。

また、当HPに掲載している『平成15年度福男選びについて』の内容は、吉井様には事前に読んでもらっており、堀熊様には当日プリントしたものを渡し、一通り目を通してもらった。

※注意
ここでの決定は「本決定」ではありません。
この会議で了承されたものは、神社側での会議にかけられ、そこで了承されて初めて本決定となります。

「福男向上委員会for2004福男選び」 参加者

西宮神社権禰宜(ごんねぎ)・・・・吉井良英(よしい よしひで)様
同警備担当・・・・・・・・・・・・・・・・・堀熊香織(ほりくま かおり)様

福男向上委員会(仮)・・・・・・・・・荒川裕紀(あらかわ ひろのり)
同・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・平尾 亮(ひらお りょう)
前回一番福・・・・・・・・・・・・・・・・中村昌康(なかむら まさやす)

計5名


場所:西宮神社
日時:平成15年12月21日、午前10時〜午後1時

なお例によって、発言者側を明確にするため、色分けを行った。

委員会
委員会側の提案・発言は、水色背景。
神社側
神社側の回答・発言は、桃色背景。
まとめ
平尾の視点から見たまとめ。白色背景。
この議論・結論にどのような意味があったのかを解説。 

 

<<次回の「福男選び」について、現在決定している事柄>>


委員会
今回の福男選びについて、何か決定している事項はありますか。
神社側

前回まで、福男選び直後に抽選会を行っていたが、今回はスポンサーの減少により取り止めになった。また、1500人に配布された「福袋」も廃止となった。
その代わり、今回は先着1000名程度に、西宮神社のお守りを配布する予定だ。今回は既存のお守りになるが、将来的には福男選びオリジナルのお守りを用意することも考えている。

また、例年では赤門に向かって左側に位置していた「JT(日本たばこ産業)」のテントは今年から無くなることになった。
まだ屋台は残るが、次々回からは赤門前の参道は、一切の屋台を無くす方向で考えている。

まとめ

長引く不況の波が、ついに「福男選び」に押し寄せた。神事で最も盛り上がる部分である「抽選会」の消滅が決まった。そして、ずっと続けられてきた「福袋」も廃止・・・。
残念ではあるが、神事という点からみればいい機会だと思う。
元々、この神事で商品が出ること自体おかしい。参加者は「福」を求めて参加しているはずなのだから。

また、以前から「赤門前から屋台を無くす」という話は以前からあったが、今回でいよいよ、それが本格的に動き出したことになる。屋台が無くなることは、安全面で大きな進歩と言える。

 

1.警備関係・・・福男選びの安全対策について

<<前回の脚立問題について(詳細は「平成15年度福男選びについて」)>>

委員会
前回、赤門すぐの沿道に、脚立が置いてあったのはご存知か。それが原因で、あやうく大事故になるところだった。この問題について、神社側の対応をお聞かせ下さい。
神社側

沿道の脚立のことは神事終了後、聞いた。
前回のことを踏まえ、今回は原則的に脚立・三脚の使用を禁止した。既にこのことは、報道関係者に伝えてある。また、今回は沿道にロープを張り、報道陣の「取材許可エリア」を明確にする。前回のようなことはないはずだ。

また、参加者の増加により、沿道の屋台も、参道側に出すぎていて危険なものもある。これから指導を進めていきたいと思っている。

まとめ

とにかくまず確認したかったのがこの「脚立問題」だった。神社側が迅速に「脚立禁止」の令を出してくれたのは本当にありがたい。
また沿道の屋台にも言及し、さらなる安全の確保を約束して下さった。

 

<<開門待ちの時の、マスコミの割り込みについて>>


委員会
開門前、テレビカメラが無理矢理参加者の中に割り込んでくることがあり、非常に危険だ。なんとかならないのか。
神社側
正直言って、そこまで規制することはできない。マスコミもいい場面を撮りたいだろう。諦めてくれ。
まとめ
はい。諦めます・・・。

 

<<拡声器での呼びかけの継続要請>>


委員会
前回、我々は開門前の混乱を押さえるため、メガホン(拡声器)等での指導・呼びかけを行ってくれるように要求した。その成果はかなり大きかったように思う。
どうか今回も継続し、同じような指導をお願いしたい。
神社側
前回の呼びかけで先頭に立ってくれたのは、神社の警備に当たってくれている「若えびす会」のメンバーで、Kさんという方だ。前回、効果が如実に出たというのであれば、今回もその会とKさんに話をし、同じように指導をお願いしよう。
まとめ
前回において、門の梁に昇り、大声で「ちゃんとしようぜ、フェアにやろうや!!」とずっと叫んで下さった方が居た。これにより、混乱状態にあった参加者を、ある程度収めることができた。今回も継続して行ってくれることを約束して下さり、本当に心強い。

 

<<門前での野宿・火気の使用について>>


委員会
年々、参加者が門前に集まる時間は早まってきている。また前回には、バーナー等を使用してキャンプさながらに過ごす参加者も現れた。
このような状況を警備担当としては、どう思われますか。
神社側

こちらとしては、カンベン願いたい。

あんな場所で寝泊りされると、警備上かなり問題があるし、前回のテレビ映像で見たが、バーナーで鍋などをしているのには驚いた。さすがにあそこまでくると、「やりすぎ」を感じる。安全面から、火気の使用は控えて欲しいと考えている。

結論から言うと現在、「9日以前からの寝泊り禁止・門前での火気類の禁止」という方向で考えている。またテントなどの使用も規制するつもりである。

委員会

そのことを神社側で決定しても、それが参加者に伝わらなければ意味が無い。それも早急に。

神社側

では、この規則が本決定し次第、門前に看板(もしくは張り紙)をし、通達することにする。初詣の時期ぐらいには出せるのではないか。

まとめ
この点については当HPでも「問題があるのでは」と書いたが、神社側としてはやはり、前回の状況・そしてこれがエスカレートしていくのを防ぎたいようだ。
まだ正式なことは決まっていないとのことだが、詳細が解り次第、当HPでもその内容を告知したいと考えている。

 

<<ロープを使っての後退指示の強化要請>>


委員会

これも前回から行った対策だが、前の参加者と後ろの参加者をロープで分断し、段階的に後退を指示していく・・・ということをした。これはかなりの効果があったように思う。

だが、分断されている後ろ側の参加者でも押し合いが続き、後方グループの一番先頭は倒れそうになっていた。これでは前方グループの押し合いは緩和されるが、逆に後方グループが押し合いになり非常に危険である。

そこで、前回は一本だったロープを数本に増やし、後方グループをさらに分断するようにできないか。

神社側
ロープぐらいならはいくらでも用意できる。だが、前回から言い続けているが、ロープを張る人員が確保できるかどうか。警備員を増やすことも難しい。
だが、有用というのであれば、なんとかこちらで配置できるように考慮したい。
まとめ
やはりまた出た「人員の不足」。今回はもう間に合わないが、これからは参加者側から有志で人員を確保し、補っていくような組織を作って行かねばならないと思う。
とにかく今回はなんとか人員を確保して、より効果的な混乱対策を取って頂きたい。

 

<<盗難防止策について>>


委員会
参加者は一晩中、暗い中で待つ。また神事の際は、荷物をその場にやむなく置いたまま走る参加者もいる。盗難などについての対策はどうか。
神社側
警備会社の詰所がある。そこに荷物を預かってもらうといい。
委員会

しかし警備会社の詰所は、赤門を入って左手にある。もしそちらに預けたら、10日の午前0時に閉門したあとは、自分の荷物を触ることもできなくなるのでは?

神社側

そうか(笑)。しかし結局のところ「自分のものは自分で責任持ってくれ」というのが基本。そこまで配慮することはできない。

まとめ
それもそうだ(^_^;)。
当HPでも、当日の現場でも、「貴重品は持って来ない、また、各々で自分のものは管理」を呼びかけていきたい。また一時預かりとして警備会社詰所を利用できるのであれば、そのことも参加者に呼びかけてもいいかも知れない。

 

2.福男選び全般・・・様々な取り決めについて

<<整理券について>>

委員会
前回から、神社側の公式「整理券」が発行された。やはり、一部参加者が有志で製作したものとは違い、参加者は皆受け入れてくれたように思う。これは是非、今回もお願いしたい。
神社側
了解した。今回も整理券を神社側から発行する。
委員会

神社側の方が門前に来て、整理券を配布するタイミングは?

神社側
9日の午後4時ごろが基本となる。
委員会

遅すぎる。もっと早い時間に、門前に来て欲しい。

神社側
努力する。
委員会
前回は「名簿」も作り、一定時間ごとに神社関係者が門前に来て点呼→二回連続点呼に居なければ失格、という措置を取った。今回はどうか。
神社側
正直、神社の者が、一定時間ごとに点呼に行けるような保証は無い。しかし、名簿は作っておいて欲しい。
まとめ

名簿については、現在も検討中。

近年、一部参加者が有志で製作していた「整理券」。これはもう、神社側から公式なものを発行してもらう・・・ということで続けて行ってほしい。「神社公認」という肩書きだけで、扱いは全然違ってくる。

名簿の件だが、前回も「整理券をもらって、家に帰る」という参加者も現れた。門前に来るからには「並ぶ」ということ。安易にその場から離れてしまっては困る。
この「名簿・点呼」のシステムは、早急に確立させるべきではないか、と思う。

 

<<場所決めについて>>


委員会
前回は一部参加者の発案により、マス目をダンボール紙に書き、それに並んでいる人順に、名前を入れていくということをした。急遽決まった案だが、とてもスムーズに場所決めができたと思っている。
この場所決めの方法を、神社側からの指導として確立できないか?
神社側
前回もうまく行っていたようだし、その部分は参加者側で自由にやってもいい部分だと思っている。現段階では、そこは神社側が介入する部分ではない。
今回も、参加者同志で話し合い、決めて欲しい。
まとめ

個々のスタート位置については、今回も参加者側でのやりとりの中で決めていくことになった。

前回の一部参加者が行った、「マス目をつくっての場所決め」は一列ごとの参加者の数が決まっており、それまでの「順番にダンボールを置いていく」形式よりもスマートだった。もしも何も案が無かった時は、前回の方法を取ることになると思う。

どういう形で決まっていくかはまだ未知数だが、こういう「どうなるかわからん」のもいいかも知れない。

 

前回の「福男選び」は、それまでのものよりも様々な点で改善が見られた。今回はそれを継続・発展させていくことになると思う。

ともかく前回に引き続き、もっとも大きな問題は「人員の不足」である。何をするにしても人手が必要であり、神社側はそちらにまわせるだけの人間がいない。

次々回(平成17年度)までにも、有志で人員を集め、福男選びを補助していくような組織を作るべきではないだろうか。

 

「福男向上委員会(仮)」インデックスへ
トップページへ