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6周年、新たな思い

 

 2007年8月15日。このHPも本日、6周年を迎えた。早かったようにも感じるが、開設当初に小学校1年だった子どもが、今では中学生。そう考えると決して短い年月ではない。

 久々に、1周年の時に書いた「サイト開設、一周年!」を読み返してみる。

 あの頃はHPを更新するのが楽しくて楽しくて仕方が無かった。掲示板で沢山の人たちと語り合うのが嬉しくて仕方が無かった。そのあとも、来てくれるお客さんも着実に増えていった。開設から数年、本当に充実していたHPライフだったように思う。

 そんな中、あの事件が起こる。2004年の福男騒動。なぜか私までもネット上の攻撃対象となった。騒動は、わずか3日間で収束する。しかし私には、あの時は、気の遠くなるような時間が流れたように感じた。あの3日間が、このHPに及ぼしたものはあまりに大きかった。掲示板は削除し、各コンテンツは更新を休止。日記もあまり更新しなくなった。他サイトへの訪問もやめた。リンク集も消滅。それまでリンクフリーとしていたが、この時に「リンクは要連絡」とした。

 ヒトコトで言えば「疲れた」。なんでこんなコトになったのかという疑問。そして、明らかに悪意ある人たちの存在。顔は見えない。どこに居るかもわからない。そんな安全な場所から、自分が愉快になるためだけに、他人を傷つける陰険さ。ネットとはそういう世界なのだと、ただただ傷ついた。

 あの3日間が無ければ、このHPは今頃、どうなっていただろう。確実なことは、あの事件をきっかけに私のHPへの情熱は薄れ、同時に来てくれる人も引いていった…ということだ。イジけてるわけでも、自虐的になっているわけでもない。それが現実として、ある。

 あれから3年、HPの更新を再開しはじめた。しかし、ネットをとりまく状況は、3年前からドえらく変化していることに気づく。ブログや、mixiのようなSNSサービスのブーム。個人でHPを持つより手軽で、安全で、しかも多くの人が訪問してくれる。人がそちらに流れていくのは、ごくごく自然なことだと思う。

 しかし、私はこのHPで、遣り残したことが山のようにあるような気がする。2004年の騒動で、バッサリと断ち切られた意欲を、もう一度ここで始めたい。そう考えている。

 久々にHPをイジってみると、これが楽しくてしょうがない。新しいものを作るのはもちろん、古いページの手直しなども着手している。たとえ見てくれている人は少なくとも、あの頃と同じ気持ちが湧いてきた。

  宣言。少なくとも10周年までは、このHPを続けます。その先はその時考える。あと4年間で、私はこのHPで何を伝えられるのか。自分自身への挑戦でもある。

 

 んで。

 

 このHPのテーマというか、理念というか、そんなコトをふと考えた。そしてこの夏、それが思い浮かんだ。それは…。

「平和」

 私の人生のターニング・ポイントは今までいくつかあったが、そのひとつは2001年、2002年の、沖縄・南部戦跡巡りだった。自分の足で歩いて、戦争の傷跡を見て回った。生々しい壕跡、数々の慰霊碑、そして…目の前に広がるさとうきび畑。

 名曲「さとうきび畑」そのままの風景だった。ざわわ、ざわわ、ざわわ…。風が、さとうきびを揺らす音しか聞こえない、あまりにのどかな風景。ここにかつて“鉄の雨”が降ったなんて、想像もできない。そのギャップがあまりに激しく、私の胸に強烈に刻まれた。母方の出身が沖縄のため、元々から戦争に対する意識は強かった。サイトオープンの日に、終戦記念日を選んだぐらいだ。だが、ハッキリと意識したのは、あの時からだ。以来、私の中心には「平和」を願う思いが通っている。

 だからといって、このサイトで声高に原爆撲滅を論じるわけでもない、憲法9条について語るわけでもない。ただ、常に、優しい雰囲気が流れるサイトを作りたい。殺伐としたものじゃなく、ホッとするような風を吹かせておきたい。根底に「平和」を絶やさないようにしたい。…そう心に決めた。

 

  サイト開設6周年。新たな気持ちで、リスタート。色んなコトを伝えていけたらいいな。

(最終編集日:2007年8月15日)

 

 

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