▲TOPページへ

平成23年(2011年)
 「開門神事福男選び」

 

 この年の開門神事は、例年には考えられないくらいに早くから、周辺が騒がしかった。まだ神事まで数カ月あるという状況で、某新聞社が大げさに「コースの変化」を報道。

 「祈祷殿(きとうでん)が完成したことにより、社務所前のコーナーがより鋭角に。福男への道はさらに難しく」

 この報道に、他社も“後追い”。開門神事の報道は、このコーナーの変化を大きく押し出すものばかりだった。


コース変化を取り上げるテレビ番組

 正直、報道されているよりも変化はなく、画像のように「明らかに変わった」という感じもない。だが、大げさすぎる各社の報道に、警察までもが動き出すことに…。

 前回の神事の流れを踏襲し、位置決めのクジ引を引けるのは「先着1500人限定」。やはり定員に達したのは締め切り時刻(10日午前0時)の直前。大きな混乱もなかった。

 

 

開門直後
一斉に走り出す参加者たち。左端の男性が好スタート。

 

ダッシュする参加者たち
続々と境内になだれ込む参加者たち。

 

1番福!
好ダッシュを見せていた男性が、そのままトップで本殿に。

 

福男が決定
左から、三番福・ 大越くん、一番福・ 竹本くん、三番福・外山くん。

 

副賞を手に
米俵や鯛など、副賞を誇らしげに掲げる新たな福男3人。

 

鏡割り
歓喜の瞬間。この後、福男の手によって参拝者たちにお神酒が振舞われる。

 

 

 事前にあれほど騒いでいた「コース変化」。神事当日の報道も、その変化をまず取り上げるものが多かった。しかし実は、その問題は、神事の前に完全に収束していた。

 コーナー変化は、せっかくなので私が発行している新聞「福男新報」でも取り上げた。名づけて「アーメン・コーナー」。祈祷殿ができたことによるものなので…という名づけ理由だった。周囲からは「ちょっとその名前はヤバいんでは…」との声も聞かれたが…。

 ところが神事の数日前、現地で見た光景に目を疑った。


コーナーの内側に木の板が…

 これまでよりも鋭角になったはずのコーナーの内側に木の板が張られ、かえって「コーナーがゆるやかになっている」。角を曲がって、急に眼前に現れるはずの「審判のクスノキ」が、直線の出口から余裕で確認できるのだ。

 これには実は、警察が関わっていた。各社の報道を見て不安になった警察側が「あのコーナーをなんとかしろ」と指導し、それを受ける形で神社側が対策を取ったのだ。ちなみに神事当日、クスノキにクッションが巻かれていたのも警察の指導である。…ちょっと過保護すぎやしないか?

 何はともあれ拍子抜け。私はこのコーナーを「大山鳴動してネズミ一匹」のことわざ転じて「ミッキー・コーナー」と名づけようとしたが、さすがにバカバカしくて自粛したのであった。

 

 

 大きな問題なく終わったように思えたが、細かい問題はやはり多く見られた。その1つがマスコミ。過熱する報道、それに伴う強引な取材。運営側とマスコミが衝突する場面も。

 今年は、完全な「サービス」として、開門神事の位置決めを歩道側で行い、マスコミに公開。流れを阻害することになるため、絶対に柵越しでの参加者へのインタビューは行わない、という約束で実施したのだが…。その約束は簡単に破られてしまった。


運営側の目を盗み、行われた柵越しインタビュー

 運営側の目を盗み、柵越しインタビューを強行する社が続出。

 柵越しのインタビュー→見つけた運営側が注意→また目を盗んでインタビュー…のイタチごっこ。それにより、全く関係ない者まで柵の中に入ろうとする事態も起きた。残念ながら、恐らく次回からは、位置決めは非公開となるだろう。

 この数年、神事が休日と重なったこともあり、参加者も多かった。2012年は9日が祝日、10日が平日という日程。これが神事にどういう影響を及ぼすのか、当日になってみないと分からない。

 それでも、我々は全ての人の「福」のために、まい進していかねばならない。

 

平成23年 福男選び結果
一番福
竹本 陵平 (たけもと りょうへい)
二番福

大越 啓迪 (おおこし ひろみち)

三番福
外山 哲 (とやま てつ)

 

「あの日の朝焼け」インデックスへ

トップページへ