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開門神事「福男選び」に
「初めに」
   〜よくある質問〜

〜How To 福男選び〜

「開門神事福男選び」は西宮神社において、毎年1月10日午前6時に行われる。詳しくは「福男選びとは?」で。
年々参加者も増えているが、まだまだ色んな思い違いから、「参加したいけど、どうすれば参加できるか解らない」…なんて声をよく耳にする。
ノープロブレム!誰でも、気軽に参加できる庶民の祭り、それが「開門神事福男選び」なのです。そのことが、まだ広く認知されていないのが残念・・・。まず、その「誤解」を解くことから始めよう!

 

<疑問その1>
「福男選び」なんだから、男性しか参加できないんでしょ?

これが良く聞かれるんですよ。そりゃ、「福男」ってぐらいだから。
でも、これが大きな誤解。女性でも、参加可能なんです。制限はありません。女性が勝てば、「福女」として認定されます (「福娘」は巫女さんです)。

しかし、競走なわけですから、女性にとっては不利な部分があるのも否めません。
長い歴史の中で、女性が上位3人に入ったことはありません。
でもそれはすなわち、「伝説をつくるのは貴女だ!!」と言っているに他ならない・・・かも。

女性の方も、是非参加して下さい!!

 

平成9年に放送されたTV番組より、 開門前の門前で待っている人を取材している時の映像。

ほらね、ちゃんと女性もいるでしょ?祭りには「華」が絶対必要だもんね。

 

<疑問その2>
参加するには、申し込みとか必要なの?

これまた良く質問されるのですが、「福男選び」は競技大会ではありません。従って、事前申し込み等の手続きは全く必要ありません。

元々、自然発生的に始まったもので、それが「開門神事」に昇華され、続けられているものなのです。 自由に門前に集まり、午前6時開門と同時に、自由に本殿を目指せば良いのです。

原則として参加は自由ですが、近年は安全確保や参加者の増加のため、門前のブロックからのスタートを希望する参加者をクジ引きで決めています。

 

平成11年、門の横で待っている時にみんなで記念撮影。
取り決めは変わっても、この場所に集まる人は、「敵」では無くこれから一夜を共にする「仲間」…という精神は変わらない。

 

 

<疑問その3>
いい位置からスタートするには、門前に早く行かなきゃダメ?

以前は「門前に来た順にスタート位置を決められる」という暗黙のルールがあったため、前日9日の日中から、門前に集合していくのが通例でした。

しかし近年の場所取りの過熱化により、何日もテントで野宿する参加者が出てきたため、今では「10日の午前0時の時点で参加希望者でくじ引きをしてスタート位置を決める」というシステムになっています。ですので、門の前で長々と待つ意味が無くなりました。ですので、いい位置でスタートしたい人は午前0時の集合に間に合うように来て下さい。

09年以降は、

くじ引きにより門前ブロックからスタートできる258人(Aブロックy108人、Bブロック150人)を選出→Aブロックはクジに記されている番号順にスタート位置を決定→一時解散、開門前に赤門に再集合

という流れになっています。

もちろん、純粋に「参加」するだけなのであれば、開門の5分前に来てもらってもOKです。

ちなみに開門神事講社・講長の私(平尾)は、9日の朝から赤門入って左側のブースで参加者の案内をしています。気軽に声を掛けてください。

 

<疑問その4>
「福男」になったら、何がもらえるの?

こういうので一番になれば、結構いいモノがもらえるんじゃないか…と思われがちですが、大原則として「賞金」は一切出ません。商品は年によって微妙に違う場合もありますが、基本として、

一番福
えべっさんの像と絵馬(大)  福男認定書  酒と米
二番福
えべっさんの像と絵馬(中)  福男認定書  酒と米
三番福
えべっさんの像と絵馬(小)  福男認定書  酒と焼き鯛

という具合です。
福男表彰の時、米は米俵で授与されますが、実はあれは「ダミー」。後で「お米券」と引き換えてくれますのでご安心下さい。

以前は福男選び直後に、福男による抽選会が行われていましたが、現在は撤廃されました。変わって先着5000名に、「参拝之証」が授与されるようになりました。神事終了後、福笹授与所に専用窓口が設置されますので、そちらでもらってください。


平成17年版「参拝之証」

はっきし言って…。
物品目当てに福男選びに参加するなんて、野暮この上無し。その神事に参加することが「一番の福」なのですから。

 

平成9年、福男3人による記念撮影より。

大きな酒樽、米俵はダミー。あとで、酒は持ち運べる程度の大きさのもの、米はお米券と交換してくれます。鯛は箱に入れてくれます。

私が二番福の時に頂いた、えべっさんの像と絵馬。木像は完全手彫りの精巧なもの、絵馬には焼き物でできた「えびす顔」がついています。ありがたや〜。

一番福のものになると、さらに一回り大きなものが頂けます。

 

<疑問その5>
私は車椅子を使用しています。参加は不可能でしょうか?

結論から言いますと「参加はできます」!老若男女、原則的にどんな人でも参加できる!!それが「福男選び」の魅力のひとつなのです。
ただし残念ながら、一般参加者のと同じように参加するのは、さすがに危険です。数年前に電動車椅子で参加した方がおられたのですが、多くの参加者が車椅子にぶつかり転倒し、非常に危険な状態になってしまいました。

車椅子の方は申し訳ありませんが、安全面をご理解いただき、
開門時には最後尾で待機→参加者が全てスタート後、一呼吸置いて、安全を確認してからスタート
という形を取って下さい。

「そんなの意味ねーじゃん!」と思われるかもしれませんが、このHPでも解説しているように、「勝つことだけが福男選びではない」のです。ゆっくりでもいいのです。あの朝に参道を通り、本殿で皆と一緒に新たな「福男」の誕生を祝う。それだけで、きっと大いなる「福」を感じ取ることができるはずです。
また、参道は舗装されていますが、本殿のスロープなど、車椅子使用者ひとりの力では、かなり通り辛い場所があります。参加の際は、必ず付き添いの方とご一緒に参加してください。
また、参加者の方で、車椅子等での参加者を見かけた方は、積極的にサポートして下さいますよう、よろしくお願いします。

 

平成11年、「福男選び」を伝える新聞より。
開門直後の様子だが、左端、車椅子にぶつかり転倒者が続出。2000人規模の人が一気に走る開門神事は、予想以上に危険です。参加者ひとりひとりが配慮し合い、全ての人に素晴らしい開門神事を!

 

<疑問その6>
私は足が遅いから、参加してもしょうがないよね…?

「福男選び」は、確かに「競走」です。勝って福男に認定されれば、これほど嬉しいことはありません。それは、否定はしません。
でも!!!
「勝つこと」だけが、福男選びの全てでは無いのです。何度も言うようですが、「参加することが一番の福」なのです。私は平成9・10年と二番福になり、 平成11年も、前のほうで勝負しました。それはそれで、素晴らしい気持ちになりました。
しかしその二年後の平成13年、私は松葉杖で後ろから歩くことになったのですが、恥ずかしながら…私はこの時初めて、「福男選び」の真の素晴らしさを知ったのです。

考えてみて下さい。
十日えびすの冷え込む午前6時、開門と同時に、そこにいる数千人の人々がひとつの場所を目指す。それだけで、「何か」である気がするんです。
実際、近年は約5000人ほどの人が「福男選び」に参加していますが、後ろに並んでいる人たちは「福男になる可能性」は無いにも関らず、ずっと開門を待っています。それは何故か???
これは、言葉では説明できません…。「参加した者だけが知っている」としか、言いようが無いです。

最後に、 平成14年「西宮えびす・新春号」から、僕のコメントを抜粋します。この言葉に、全てが集約されています。

「人生は勝ち負けではない、素晴らしいものに触れると元気になる。
 そのことを実感できるのが一月十日にやってきます。
 筆舌を尽くしても、この気持ちを伝えるのは難しいと思います。
 できれば多くの人に、一度は参加して欲しい気持ちです。

 あの門が開く時、そこに全てを包みこんでくださる神様がいらっしゃるのを体感できると思います。」  

 

平成9年、開門の瞬間。こんなにも多くの人たちが、一斉に本殿目指して駆け出す。
後ろのほうに並んでいる人たちは、勝ちに来ているのではない。純粋にこの神事に参加しに来ているのだ。
アナタも是非、この雰囲気を体感して欲しい!

 

これを読んで、少しは「福男選び」への疑問が解けましたか?とにかく、参加してナンボです。

今まで躊躇してた君も、初めて福男選びを知ったアナタも、是非「開門神事福男選び」に参加してみよう!もし何か疑問があれば、いつでも質問して下さい。答えられる範囲で、回答させていただきます。
てなわけで…。

LET’s 福男選び!!!