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「福男向上委員会(仮)
未来の「福男選び」は?

 

この先「福男選び」はどうなっていくのか?

「福男向上委員会(仮)for2004福男選び」を終え、平成16年度の「福男選び」への準備はほぼ整ってきた。
そして同時に、その先・・・、二年後、三年後、この先の福男選びがどうなっていくのかも見えてきた。あくまで「予想」及び「希望」の範囲を出ないが、今後のこの神事について言及していきたい。

 

1.より純粋な「開門神事」へ

今回、スポンサー企業の撤退により、1000人以上に配られていた福袋や、抽選会が無くなった。

たまに「福袋って何が入っているの?」と聞かれるが、中身は商品の試供品であるとか、賞味期限が近づいたインスタント食品であるとか、キャンペーンに配布するオマケの配り残りだとか、いわば「あまりものの寄せ集め」である。

抽選会の商品は豪華だった。平成14年度の「福引商品引換券」が手元に残っているが、特等はなんと、東京リゾート一泊ペア旅行である。福男になるよりも、商品はずっと豪華だったのだ。

この抽選会(福引)や福袋が無くなったのは正直寂しい面もある。抽選会は福男選び直後の認定式のすぐ後に行われるが、やはり最も盛り上がる場面ではあったからだ。
だが、純粋に「神事」としてはどうだろう。参加者の中には明らかな「モノ目当て」の人も居たし、酷い人になると、ひとり一枚の福引券を「まだもらっていない」とウソをつき、一人で何枚も福引券をせしめる輩も残念ながら居た。

今回、協賛の減少という悲しい事態から、これらは無くなった。だが、これは「いい機会」だと思うのだ。純粋に「福」を求めて走り、その上位3人が福男に。ぶっちゃけ、つきつめればそれだけでいいのだ。

また、福袋に代わるものが「お守り」というのもなかなかシャレてるじゃないか。お守りは金銭的な価値とは別次元なものだし、しかも将来的には「福男限定お守り」になる可能性もあるという。そういうものを用意すれば、神事に参加したという価値も高まるものだ。

これを機会に、より純粋な「開門神事」へ進んで行くだろうし、是非ともそうなって欲しいと思う。

 

2.「門前で一日中待つ」意味が無くなる?

今回の議論のひとつだった、「早まり過ぎる門前に来る時間」。平成15年度は9日以前から、門前でテントで寝泊りする参加者も現れた。
神社側はこのことについて、なんとか加熱し過ぎた競争を、沈静化できないか・・・と考えている。そして意見交換中、神社側からこんな意見が飛び出した。

「将来的には、閉門の時(10日午前0時)に、そこに居る人で抽選を行い、場所決めするようなシステムにしたいと思っている」

つまりこうだ。今までは9日中に門前に参加者が集まってくる。そして閉門後、「早く門前に来ていた者から」スタート位置を決めていくことができた。
だが閉門時に抽選を行うとなると、門前に早く来る意味は薄れる。極端な話、9日朝から24時間待っていた人が抽選でハズレて後ろのほうからスタートするハメになり、抽選にぶらっと参加した者がポールポジションを引き当てる。。。なんていう場面もあり得るのだ。

元々開門神事は「10日の午前0時閉門、午前6時開門」と決まっている。9日中はずっと祭り(宵えびす)が行われているわけで、参加者は現在、「並ぶ場所も無いのに並んでいる」というおかしな状態にある。神事の形式からいくと、閉門直後に抽選・・・という考えは正しいとも言える。

私は個人的には、その「閉門時に抽選場所決めシステム」には反対だ。テントを張って何日も泊まって・・・というのは行きすぎだとしても、9日中に門前に来て、他の参加者と交流を深める時間も、この神事の魅力だと思うからだ。

だが・・・今の加熱しすぎた場所とり競争、増加する参加者とマナーの低下を見ていると、思い切って「神事本来のものに立ち返る」変革が必要なのかも知れない。

数年後には、その閉門時の抽選のシステムが導入されるかもしれない。
今までのような「福男の常連」は減るとは思うが、誰が勝つか解らない、という楽しみは増えるかも知れない。


待ち時間に記念写真をパチリ。
こんな場面はもう無くなるかも知れない??

 

3.「福男選び」運営のための組織を!

実は現在、福男選びの「総責任者」という人は存在しない。一応は権禰宜(ごんねぎ)の方が監督をされているが、神社の人間として重要な役職に就いているため、十日えびす中はずっと忙しく、滅多に門前に来ることができない。本職の傍ら、時間を見つけて「福男選び」に関わってくれているのに過ぎないのだ。
これだけ大きくなった神事なのだから、参加者を指導し、解らないことは俺に聞け!的な、責任者の存在が必要なのではないか、と考えている。

また、神社側との話し合いで何度も問題にされたのは「人員の不足」である。
安全面を強化するため、こうしたらいいのでは無いか、ああしたら・・・と案をもちかけるのだが、「それをやれる人員が確保できるか」という言葉が返ってくる。
そう、人員が不足しているのだ。
そして、神社側にこれ以上のことを求めるのは酷というものだ。

 

そこで「有志の人員」である。
「福男向上委員会(仮)」結成から言っていることなのだが、もう「神社側で全て用意してもらう」という状況ではない。参加者側で有志を募り、神社側でできないことを補っていく・・・という組織を作るべきではないか。

このことについては今、もうひとりの「福男向上委員会(仮)」のメンバーである荒川さんんと話し合っているところだ。何か新しいコトが決まれば、このHP上でも告知したいと思う。

 

平成16年 1月4日

 

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