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<福男コラム>NHKを呼び戻せ!

 

うう、挑発的なタイトルだ…。

1.「福男選び」の謎

「福男選び」は年々、各メディアで紹介される事が多くなっている。
それが最も顕著なのは、やはり「テレビ」への露出だ。
以前は大きくとも「街の話題」的な扱いだったこの行事だが、
近年は全国放送の番組で、特集を組まれたりもするようになった。

ところが・・・である。こんな疑問を持った人は居ないだろうか?

「NHKで、福男選びのニュースを見たことが無いなあ…??」

民放のニュースではこぞって取り上げるのに、
何故か天下の国営局・NHKでは報道されないのだ。
「地域の伝統行事」、「神事」、「多くの人々が集まる」、「ドラマ性」…。
どう考えても、NHKが飛びつきそうなものなのに。

実はそれには、ちょっとした裏話があるのだ。

 

2.NHKは何故、「福男選び」の報道をやめたのか

ちょっと見て欲しいものがある。
次の表は、神社がまとめた「福男選び」の結果一覧だ。
この、昭和60年(1985)の「備考欄」を見てみると…。



「5分前開門ハプニング」

実はこのことが、NHKが取材に来ないことと、大きな関わりがあるという。
この年までは、民放と同じように、 NHKも「福男選び」の取材を行っていたという。

しかしこの年・・・。 門前のトラブルから、
開門規定時間(午前6時ジャスト)の5分前に門が開いてしまった。
全く予想外の出来事である。
このせいで、NHKはせっかく取材に来たにも関わらず、
レースの映像をカメラに納めることができなかった。
局側は凄まじい怒りようだったという。
そして次の年から、NHKはパッタリと「福男選び」の取材をやめた…。

予想外の早い開門→テレビ局はカメラを回していない→レースの映像が撮れない。

TV番組製作側からすれば、致命的な状態だ。
NHKが怒ったのも、至極当然と言える。
現在NHKが取材に来ないのは、
「支局から遠く、早朝に複数台のカメラを用意できない(神社側からの情報)」
からだというが、この事件が発端になったのは確かなようだ。

 

3.すぐそこにある危機

実はこのことは、全く過去の話にはできないのだ。
前回…2002年の「福男選び」でのこと。

開門十数分前。
門前はかつて無いほどの混乱に陥っていた。
参加者達は興奮、一部の輩はそれに乗じ、故意に暴れ出す始末。
もう収集のつかない状態となっていた。
開門時間が近づき、神社の方が、門の「閂(かんぬき)」を抜いた。
混乱は収まるどころかさらにヒートアップ!
それに耐え切れず・・・、あまりの参加者の圧力で、門が開きそうになったのである!!

ほぼ、半開とも言える状態までに!
完全に内部が見えるまでに開いてしまったのだ!!

すぐさま門は再び閉じられ、なんとかその場は、事無きを得た…。

この年は、このハプニングが元で、再び閂を入れなおすことに。
結局、開門が数分遅れることとなった。

もしあの時、誰かが走り出していたとしたら…。
考えるのも恐ろしいが、想像に難くない。
過去の二の舞である。

映像を納められなかったTV局は大激怒。
そして映像が無いため、ニュース等での報道は無くなる。
こんなことがあれば、NHK同様、
来年以降の取材を見合わせる局もあったかも知れない。

「福男選び」は近年のメディア露出によって、一気に発展してきた。
もし、それらを敵にまわすことがあれば、
それはそのまま・・・「福男選び」の衰退に直結するのだ。

 

4.NHKを呼び戻せ!

私が「福男向上委員会(仮)」の設立を考えたのは、
この2002年の「時間前半開」を目にしたことが、大きく影響している。
このままでは「福男選び」が危ない。
「福男選び」を守りたい。この素晴らしい行事を守りたい!
その一心だった。

2002年「福男選び」には、NHKは取材に来なかった。
NHK関係者が、神社を訪れたという情報もある。
だが・・・実際に、ニュース等で扱われることは無かった。

もういちど、NHKを取材に来させるには、どうしたらいいだろうか?
再び、NHKで「福男選び」のニュースを流させるには、どうしたらいいだろうか?
答えは、既に出ている。・・・至極簡単なことだ。

「福男選びを、もっともっと素晴らしいものにしていく」。

これが全て解決してくれる。
誰もが認知する、素晴らしい行事にしてしまえばいいのだ。

正月には、各地の初詣の様子が放送されるでしょ?
桃の節句には、ひな祭りの話題が無くちゃ寂しいでしょ?

もっともっと「福男選び」が認知されて、素晴らしい行事になって行ったら…、
いい行事には、自然とメディアも集まる。
「一月十日やのに、NHKは福男の話題が無いなんて」
そんな声が視聴者から寄せられるようになる。
他局が放送する「スクープ」を、NHKだけ取材しないわけにはいかなくなる。

「福男選び」を通じて知り合った荒川さんも、同じように危機感を持っていた。
その思いが一致し、「福男向上委員会(仮)」の発足となったのだ。

私と荒川さんが「福男選び」を語る時、
いつも、こう言い合っている。

「またNHKに取材に来てもらおう!
 NHKが戻ってくるような、素晴らしい行事にしていこう!」

これは「福男向上委員会(仮)」の、ひとつの大きな目標となっているのだ。

 

いつの日か、きっと…。

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