その2 |
あなたの「本気」を見せろ |
◆「服装チェック」の厳格化 昨年から本格的に導入された「服装チェック」。それまでもかぶり物、着ぐるみ等のコスプレ参加者には指導を行ってきたが減る様子がないため「一定の基準を満たしていなければクジ引きの列に並べない」ということになった。…とはいっても、難しいことを求めているわけではない。今年(平成23年=2011年)の基準は以下の通り。
…はっきり言って「当たり前」のことである。大きな危険を伴う「走り参り」であること、そして「神事」であることを考えれば、上記のことは最低限のラインである。 服装については、よほど酷くない限りOKとなるだろう。問題は「靴」のほうだ。
今回は(1)の靴の名称を、昨年の「運動靴」から「走ることに適した紐つきのスポーツシューズ」に改めた。根本は同じだが、グレーゾーンだった靴をハッキリさせることが狙いだ。当初は「ランニングシューズ」という表記にする案もあったが、専門的すぎるため、このような表現に落ち着いた。 前回も何度も「この靴で何でダメなんだ」とクレームをつける参加者が多くいた。そんな参加者に限って、おおよそこれから全力疾走するとは思えない格好をしている。 ◆そもそもクジ引きは… 2005年より導入されたクジ引き制度。なぜ導入されたかは様々な理由があるが、その理由のひとつに「早まる参加者の閉門待ちを無くす」というものがあった。当時、最も有利になるポールポジション(最前列のド真ん中)を確保しようと、数日前から赤門横でテントを張って寝泊りし、果てにはカセットコンロで鍋パーティーを開く者まで現れた。クジ引きにすることで「早い者勝ち」の構図を無くし、先述のような参加者を一掃する目的があったのだ。そして「10日午前0時に集まっている、本気で福男を狙っている者でクジ引きをし、立ち位置を決めよう」というのがコンセプトだった。 ここで重要なのは「本気で福男を狙っている者で」というという言葉。クジを引く全ての者がそうであれば、たとえハズれても納得できる。だがマスコミにクジ引きをクローズアップされてしまったため「面白そう」という軽い気持ちで来る者も増えてしまった。ハイヒールの女性、さらに目の前で当たりクジを引いておきながら「当たってしもた、どないしよう」と困惑している者。いいかげんにしろと言いたい。 ◆「本気」を見せろ 本気で福男を狙っているかどうかは服装に表れる。特に足元。開門神事の危険性を理解しているなら、間違っても革靴など履いて来ないはずなのだ。クジを引くイコール、全力で走るために来ているのだから。服装チェックは、危険どうこう以前に「本気度を測る」ために行っていると捉えてもらって構わない。 福男になりたいのなら、まずはあなたの「本気」を見せてください!
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