「七夕」が好きだ。
一年中で、こんなに好きな日はそう無い。
だって、ロマンチックなんだもの。
「一年に一度、この日だけ恋人同士が出会える」という伝説。
「星に願いをかける」という夢のある伝統。
こんな素敵な日は、他に無い。
でも何故か、イマイチ盛り上がりに欠ける。
七夕には「子どもっぽい行事」の印象が付きまとうからか?
小学校までは良くやったけど、
大人になったら、笹の葉に短冊を…とかいうのはあまりしないよなあ。
でも、こんなコトもあった。
私は大学時代、資料室の委員だった。
ある年の七夕前、笹と短冊を用意して、資料室に設置したのだ。
「あなたの願い事をどうぞ!」とか張り紙をして。
ま、お遊び半分なんだけどね。
そしたら…。
数日で、利用者が凄まじい数の短冊をつけてくれたのだ。
な〜んだ、みんな、こういうの好きなんじゃん。
過去の統計によると、
七夕の夜は、天気が悪いことが圧倒的に多いという。
まあ梅雨どきの行事なので、当たり前なのかも知れない。
しかし、私は考える。
一年にたった一度だけ逢える二人。
「誰にも邪魔されないよう、二人だけにしてあげよう」
神様のそんな粋な計らいではないか。
こんなコトを考えるのは小っ恥ずかしい。
でも、そんなコトを考えさせる魅力が、七夕にはあると思う。
今年の七夕の夜も、天気はあまり良くないらしい。
ちょっぴり残念。でも・・・。
たとえ雲がかかった空でも、七夕の夜空を見上げてみよう。
星々に届け みんなの願い
2002年 七夕の夜
(2002年7月7日) |