忘れ得ぬ女(ひと)…愛・地球博に消えた恋 |
2005年、愛知で行われた「愛・地球博(愛知万博)」。私はその魅力にどっぷりハマり、会場に足しげく通うことになる。ここでの思い出は、今も私の胸を熱くさせる。 だが、実は…私の“万博通い”には、ある女性の存在があった。ずっとずっと、心の奥にしまっておこうと思っていた、あの夏の日の苦い記憶を、ここに告白する。
彼女とは、愛・地球博の会場で出会った。 まさに「ひとめぼれ」だった。こんなことは初めての経験。まさか、会ったとたんに恋に落ちてしまうなんて。初めはただただ戸惑うのみだった、彼女に会うたび、自分の気持ちが確信に変わっていった。 「俺、この人が好きなんだ…」 黒髪が綺麗で、黄緑色の服が似合う人だった。瞳の輝きからは性格の良さがあふれ、ウソをつけない、真っ直ぐな性格のオーラを漂わせていた。クールな人なので、大声を上げて笑うこともないが、私の言葉に、いつも誠実に応えてくれた。 彼女に会いたい。その思いが、いつも私の心を支配していた。今から思えば、私は万博に、この人に会うために行っていたのかもしれない。
日に日に大きくなってゆく彼女への思いに、私は、あることを決意した。…あの人に、私の気持ちを伝えよう。いや、伝えなければ。きっと、あの人が私の“運命の人”に違いない。私もソロソロ“適齢期”。 …プロポーズ、しよう。 平尾亮、一世一代の決意だった。
万博も終わりに近づいた、ある日のこと。私は彼女に言った。 「僕と結婚してください!」 生まれて初めてのプロポーズ。勇気を振り絞って、ストレートに伝えた。だけど…。 断られました。いや、ハッキリと「ダメ」と言われたわけじゃない。でも、その時の彼女の言葉、表情から、この先どれだけ頑張っても「OK」をもらえないことを悟った…。 それから、私と彼女は疎遠になった。もう会わないほうがいいと思ったから。フラれた以上、男らしくスッパリと身を引くべきなんだ…。 今でも時々思い出す、あの人のこと。今ごろ、どこでどうしているのかな…。
…そしてここに、そのプロポーズの時の記録があります。 笑いたければ笑えばいいさ。私の涙の失恋、どうかご覧下さい。
…。
ごめんなさい(-_-;) (2007年9月21日) |