2002年3月1日から、「看護婦さん」がいなくなった。
事故ってから長期入院し、これからも病院にやたらとお世話になるであろう、
私にとっては大ニュースだ。
…とは言っても、それは「呼び方」だけのことだ。
医療従事者は、性別で名称が異なるものが多い。
看護婦がいい例で、女性は「看護婦」男性は「看護士」という呼び方だった。
そこで、異なる名称を「看護師」で統一するため、与党3党が議員立法で法案提出。
それが「改正保健婦助産婦看護婦法案」。
これが2001年12月6日の衆院本会議で可決、成立した。
その法案が、2002年3月1日から施行されたのである。
ま、早い話が、看護婦・看護士という呼び方が無くなり、
これからはどちらも「看護師」になるらしい。
これを聞いた第一印象…。
「くだらん法案作りおってからに!」だ。
統一するのは何のためだろう?男女平等とかなんとか、かな。
まあ、どちらにせよ、
「看護婦さん」の呼び方は、永遠に無くならない気がする。
はっきし言って、そんなもんなんよ。
いくら書面上は「看護師」になろうと、
今まで長年根付き、憧れの対象だった呼び方は無くならない。
「スチュワーデス」がいい例だ。
実は「スチュワーデス」という呼び方は、本来既に廃止されている。
確か…「フライト・アテンダント」に変わったんだっけ。
でも、そんな呼び方する人、今まで見たこと無い。
この前飛行機に乗った時も、
「あ、スチュワーデスさん〜〜」
ってみんな呼んでたぞ。
この呼び方も、ずっと無くならないだろうなあ。
入院中は色々あったし、看護婦さんと思いっきり衝突したりした。
でも…っぱり、看護婦さんは尊敬してる。
とっても過酷な労働の中でも、患者へのケアを忘れない。
それに何度救われたか解らない。
「看護師」って呼び方がダメなんじゃなくて、
「看護婦さん」って呼び方、なんか優しさみたいなのがあって、好き。
その呼び方の中に、沢山の愛情とか、患者からの感謝の念とか、
色んなものが詰まっている気がするのだ。
だから、僕の中では「看護師」じゃなくて、
やっぱりどう考えても「看護婦さん」なのだ。
てなわけで…全国の患者さんのために、
今日も頑張れ、「看護婦さん!」
…もちろん、「看護士さん」もね。
※ちなみに今回の法案により、看護婦(士)→看護師のほか、保健婦(士)→保健師、助産婦→助産師、准看護婦(士)→准看護師にそれぞれ統一される。
法律の名称も保健師助産師看護師法となる。 |