「100万人のキャンドルナイト」賛同について

 

 近年、「100万人のキャンドルナイト(以下、キャンドルナイト)」という動きがあります。年に2回、夏至と冬至の夜の2時間だけ、明かりを消して過ごそう、というものです。ミュージシャンの坂本龍一、忌野清志郎などがも参加を呼びかけ、その動きは広がりつつあります。例えば、いつもはライトアップされる東京タワーや札幌時計台、沖縄の首里城、広島の原爆ドーム、神戸のポートタワーなど、各地の施設がライトダウンされます。またこの日に合わせ、各地で色々なイベントも行われています。

 イベント関係、呼びかけ文などは、キャンドルナイトの公式HPをご覧下さい。

 そして、今年の夏至は6月21日。そう、キャンドルナイトはもうすぐなのです。

 私がこの動きを知ったのは2年前。それからというもの、何らかの形でこの動きに“参加”してきました。


 そして私は今回、微力ながらこの動きに協力できないかと考え、主催団体に僅かながら募金して、「賛同者」として名前を連ねることにしました。

 私がなぜ、この動きに賛同するのか。この動きに対してどんな思いを抱いているのか。ここで自分の考えを伝えようと思います。


 キャンドルナイトの公式HPには、この動きの目的が色々と書かれています。省エネ、自然保護、スローライフ、ライフスタイル見直し、温暖化防止、CO2削減、エネルギー、消費見直し…。当初はCO2を減らすため、というものだったようですが、目的は多用化している、とのことです。

 賛同しておきながらイキナリですが、ぶっちゃけ、私は目的なんて何でもいい、と思うのですよ。一番の元だった「CO2削減」だって、うたい文句のように電気を消し、代わりにロウソクを灯したとしても、ロウソクそのものからCO2が発生します。また、たった2時間でどうなるものでも無いでしょう。

 ではなぜ、私がこの動きに賛同するのか。

 それは「いつもよりも優しくなれる気がする」からです。
 

 呼びかけ文のように明かりを消して、ロウソクの灯で過ごすのもいいでしょう。ライトダウンした、いつもと違う景色を見に行くのもいいでしょう。パソコンのバックライトの輝度を、ちょっと落としてやるぐらいでもいいと思います。極端なことをする必要はありません。できる範囲で行動すれば、それがあなたのキャンドルナイト。

 そしてそんな時。日本のどこかで、話したことも、会ったこともない多くの人たちが今…いつもと違う空間で過ごしている。ただそれだけ。ただそれだけなんですけど、それってとっても素敵なことだと思いませんか。それを感じたとき、なんかちょっと優しい気持ちになれるんです。目には見えない繋がりだけど…だからこそ大切にしたい。そんな思いが静かに沸いて来るんです。いつもよりちょっぴりピュアになれる夜、それがキャンドルナイトだと思います。

 …あなたも、キャンドルナイトに参加してみませんか。

 「でんきを消して、スローな夜を。」

 私は、「100万人のキャンドルナイト」に賛同します。

2005年6月1日
「遠い目をしていた、あの日の空。」管理人 平尾 亮

 

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